おやぶ英語教育ラボ
Oyabu's Lab of English Language Education
mission statement
英語の正しい学び方
-英語学習は音で仕上げる。精読と音読こそが全ての基本-
英語は言葉です。言葉の本質は人と人との声(音)のやりとり。つまり話し、聞くことです。教育、趣味、恋愛、家族、経済、政治、国際紛争解決など生活・社会全般において、人は文書では足りず相手と直接向かい合い、言葉(声)を交わし深く理解しようとします。
あ、話しを続けさせていただく前に、左上の女性の絵が気になる方は「ごあいさつと略歴」のページをご覧ください。何か奇妙な絵があって気になりますよね。
さて話しを続けます。英語を学習する人の多くは相手の声を聴いて理解し、自分の想いやアイデアを声で伝えたい、もしくはその必要があるから勉強するのだと思います。しかし、日本の学校教育では、その肝心の英語の音の教育が全く足りません。英語の音を学習する機会が無く、読解に偏った学習の傾向があるとされる日本人の英語力は現在でも世界で最下位レベルです(ETS TOEFL国別データ参照)。かといって、読解(文法)が適切に学習できているかというと、そうではないことは試験結果からも明らかです。
言葉の基本、つまり英語の基本が音にあることは文字や文法においても明らかです。
例えば、名詞の複数形は単語の語尾にsを付けますが、その語尾がbusのようにsで終わる単語の場合はesを付けると習います。これは音のためです。sだけ付けてもbussとなり音は/bʌs/バs、単数形のbusと音が変わらないのでesを付けることによりbuses、音は/bʌsiz/バスィzとなり、音の違いがはっきりします。 動詞の三単現のsなどの語形変化も同様の理屈で音を変化させるためです。また、stopを過去形にするには、短母音のあとの語尾のpを重ねてstopped, 発音は/stapt/スタップtと習います。単にedだけを付けてstopedとすれば簡単なのですが、この綴りだと英語圏人は/stoʊpt/ストウプtと発音しまうからです。単語レベルでさえ語形変化のルールは音のためです。
エルサレムという地名をJerusalemと書いて覚えたとしても、/dʒərúːs(ə)ləm/ ジュルーサレmと発音練習しない限り、相手に通じない、この単語を読み書きできる本人さえも聞き取れない不完全修得語彙です。hatとhut、rockとlock、thinkとsink、earとyear、carsとcardsは日本語の発音(カタカナ表記)は同じですが、英語は当然、全く違う音です。日本人にとってやっかいな英語の音を克服する最善の解決策は英語の全ての音(母音26個と子音26個)を正確に発音できるまで覚えてしまうことです。この当たり前の、必要不可欠な学習は学校、個人でも深く掘り下げて学習することは稀なようです。
文にコンマ,があるか無いかで意味の全く違う(非)制限用法を以下の例文で理解してもコンマ,のところでポーズをいれる音読練習をしないと2つの文の大きな意味の違いは相手に伝わりません。
There were few people in the accident who were saved.(訳)その事故で助かった人はほとんどいなかった。
There were few people in the accident, who were saved.(訳)その事故に巻き込まれた人はほとんど無く、みんな助かった。
読み書きだけで覚えた語彙や文、文法項目は口に出して正確に音にする練習をしない限り、読めるけど聞き取れない、話しても通じない不完全修得となります。目(読)と手(書)を使う学習だけではせっかく覚えた文法や語彙の知識がうまく技術(使える英語力)として定着しません。
正確に理解した英文を正しい発音で音読(話す能力を訓練)することは、聞く力と作文力と読解力を同時に高めます。目(読)と手(書)に加えて口(話)と耳(聞)を使い、心(想像力)を以って学習することで知識がしっかり技術(使える英語力)として定着します。テストにリスニングや発音があろうが無かろうが音で仕上げることが言葉の学習の理にかなった方法なのです。
私は学校英語教育があまり時間を割かない、教師によっては全く手をつけない発音と音読をとても重要だと考えます。なぜなら英語修得の基本が音にあるからです。私たちは算数の九々を完全に覚えたからこそ、より高度な算数や数学の世界に行けました。学校英語教育は不思議なことに算数の九々を訓練せずにより高度なことを教えているようなものです。
私は精読で文の構造(単語や語群の品詞とその働き、文型)と意味を理解した英文を英語の語順のまま意味の塊りごとに理解しながら正確な発音の音読で仕上げてゆく、「英語の正しい学び方」を学んでいただき、独学で高い英語力を獲得するお手伝いをします。何も目新しいことでは無く、英語の達人となった先人達が歩んだ道と同じです。
試しに、下記の例文で「英語の正しい学び方」を体験してみましょう。但し、音読のところの実際の発音や発音の注意点などは割愛します。すでに正確な発音ができる前提ですすめます。
The movie was so boring that I fell asleep.
その前に、私の手元に高校受験と大学受験用の人気の参考書が2冊あるので、どのように解説しているのか確認してみると、2冊とも「so~that・・の構文で、(とても~なので・・である)という意味になる」との説明です。この解説の通りに訳すと「その映画はとても退屈だったので、私は眠ってしまった」となります。英文の主節と従属節が入れ替った和訳になっており、soを「とても」と訳すように書かれているようです。本当に正しいのでしょうか? 正しいはずがありません。
文法(品詞とその働き)の説明がありませんので、学習者はこの構文と意味を丸暗記するだけとなり、学習者はsoをveryと混同して使ってしまいます。英語圏の人によると、実際に多くの日本人がsoとveryを混同して使っているそうです。
この参考書の方法で訳した日本語を正確に英文に戻すと、I fell asleep because the movie was very boring.となり、元の英文と似たような意味ではありますが、明らかに違います。英語の学習をしているのですからいきなり意訳せず、英語の並びの順番のまま正確に直訳してこそ、日本語とは違う英語特有の表現方法を学べるというものです。
では、改めてThe movie was so boring that I fell asleep.を正確に精読し、音読まで進めていきましょう。英語の語順のまま、意味の塊りごとに直訳していくことが極めて重要です。参考書の訳のように、初めから意訳をすると正確な意味がつかめなくなります。
さて、「英語の正しい学び方」のデモは如何でしたか?残念ながら、ここではサイト制作能力の制限上、肝心の音を題材にできませんでしたがイメージはつかめたのではないでしょうか。
大切なポイントは、普通の語順の完全な日本語に訳し直してはいけません。英語の語順通り、「その映画はそれほど退屈だった」、「私が眠ってしまったほど」と直訳し、このまま意味を完全に理解する練習をします。普通の日本語の語順にしないとしっくりこないからといって、普通の日本語の語順に合わせて英文を後ろから返り読みしていては英語学習の意味がありません。つまり、「その映画は、私が眠ってしまうほど、それほど退屈だった」と日本語を完成させてはいけません。日本語ではなく、英語の勉強をしているのですから。テストに英文を和訳せよ、と指示がある時だけ普通の語順の完全な日本語を使えばよいのです。
とても重要なので繰り返しますが、英語の語順通りに意味を理解していく作業が英語とその思考法をも身に着けていくことになるのです。このように学習しないと、英語の長文読解では時間が足りず、リスニングでは読解と違って文が消えていきますから内容についていけなくなります。
「英語の正しい学び方」のデモでお判りのように英語の音と同等以上に文法の知識は重要です。英文は主語S、述語動詞V、補語C、目的語Oの5通りの並び方で文の骨格が作られ、修飾語Mが絡みながら意味に彩りを添えます。品詞とその働き、文型の理解は、英語を正確に受信(読む、聞く)し、発信(話す、書く)する基礎となります。文法と音が英語習得の両輪です。でも、文法(特に文型)は辞書、研究者の間で見解が違う場合が多々あります。大切なことは、文法第一:'English as it should be' と神経質になり過ぎず、英米人が正しいとするありのままの英語:'English as it is' を吸収していくことだと思います。
私のミッションは英語を学ぶ人が独学で高い英語力を獲得する学習スタイルを築く基礎づくりのお手伝いをすることです。つまり、前出のデモのように「英語の正しい学び方」を一人で出来る様になるための英語の基礎づくり教育です。この基礎を積み重ねながら英語学習を続ければ、あなたは独学であなたが望むだけの英語力を獲得できます。
基礎とは初歩的で簡単な事柄と勘違いする人がいますが、そうでははなく時間をかけて習得すべき最重要な知識であり技術です。
「英語の正しい学び方」を実践するために必要不可欠な知識とスキルを下記に整理しておきましょう。言い換えると、私が当ラボで教える内容の中心になるものです。木に例えれば、「音と音読」「品詞とその働き」「文型」は木の幹にあたり、言葉の学習の本質で英語習得の根幹です。しかも、学校でも個人においても学習の機会が少ないため、日本人の英語力が世界番付万年最下位の原因となっている最重要かつ緊急学習課題です。
英語を習得するための必要不可欠な基本知識とスキル
音と文法の土台の無い状態で外国語を学び続けることほど非効率なことはありません。上に揚げた木の幹にあたる基本知識とスキルをベースにして、木の枝葉である時制、仮定法、分詞構文、倒置などの文法項目をおさえ、同時に語彙を増やしていくことにより英語の世界の扉が開かれます。
現実的な批判になって心苦しいのですが、大学で数百万円を費やして英語の専門教育を受け教員採用試験に合格し英語教員として学校に勤務している先生方のうちで、文科省が英語教員に求める英語レベルであるTOEIC 730点や英検準1級などの取得者は英語教員の2、3人に一人しかいないとのことです(文科省ホームページ、新聞報道等参照)。国会や新聞でも取り上げられご存知の方も多いと思いますが、これが日本の英語教育の現実です。このような結果は英語習得の基本である音と文法の基礎学習が何らかの理由で抜け落ちている証拠だと思います。多額の学費をまきあげておいて、英語教員を目指す学生を卒業までにわずかTOEIC 730点にも引き上げられない大学の教育って何なのでしょう?!大学で英語または英文学等の専門教育を履修して、その後教壇に立っている中・高の英語の先生の半数以上がTOEIC 730点未満という、普通には信じ難い事実がその証拠を物語っています。大学在学中にこのレベルに達せず教員になられた先生方は、学校という長時間の労働環境でご自分の勉強時間も限られていると思いますが、この学び方を参考にして頂けたらすぐにTOEIC 900点前後まで到達する基礎知識はおありだと思うので、時間を見つけて頑張っていただきたいです。
日本には独学で高い英語力を獲得する環境が整っています。「英語の正しい学び方」を実践するための「発音」「品詞とその働き」「文型」「音読」の知識とスキルを習得しさえすれば、あとは独学で先人達の英知の詰った価値ある参考書や辞書を利用して学習し、また無数にある秀逸なインターネットの英語コンテンツを利用することで英語圏に行くことなく、あなたはほしいだけ英語力を高められます。そのうえで、英語圏で生活する機会があれば英語で不自由することはあまりないレベルまで高められます。
私も英語学習の途上にあります。英語の文法と音には精通している自負がありますが私の語彙力は英語圏人には全く及びません。それどころか人生で単語帳を1冊もやり終えたことがなく、私の語彙は仕事と大学院の研究室時代に蓄積されたごく限られた分野の特異な語彙ばかりです。非英語圏人だからこそネイティブを越える語彙力を目指しています。一緒にがんばりましょう。怠け者の自分への戒めと、皆さんへのエールとしてアーノルド・ベネットの言葉をおくります。
The real tragedy is the tragedy of the man who never in his life braces himself for his one supreme effortーhe never stretches to his full capacity, never stands up to his full stature.
-Arnold Benette
(大意)真の悲劇とは、己の人生で一度も最大限の努力をするという覚悟を決めることがないという生き方である。自分の能力をぎりぎりまで試すこともなければ、自分の最高の水準に到達するまでがんばることもなく生涯を終える。アーノルド・ベネット
いつかお会いできることを楽しみにしています。おやぶ英語教育ラボ代表 2018年6月
英語学習法セミナー
英語の正しい学び方をセミナーで具体的にお伝えします
私たち、非英語圏人が英語を正確に受信(読む、聴く)し、発信(話す、書く)するには言葉の本質である「音」「品詞とその働き」「文型」を丁寧に学習することが不可欠で最も理にかなった学び方だと思います。
「英語の正しい学び方」で述べたことをより具体的に皆様に理解して頂き、実践して学習効果を上げていただくために英語の正しい学び方に最低限必要な知識と技術を習得していただく目的でセミナーを準備しました。
中学・高校で通常、学習すると考えられる基本的な知識(語形変化、動詞の活用、時制、不定詞、動名詞、直説法・仮定法、分詞構文等々)を提供するものではありません。
学校教育でも個人の勉強においても、あまり時間が割かれず、にもかかわらず英語学習の最も重要な基礎と考える知識を再認識していただき、今後の英語学習に役立てて頂くためのセミナーです。この学習方法でこつこつと勉強を続ければ、あなたはあなたの望むだけ高みを目指せます。
このワークショップで得られるメリット
英語学習法セミナーの概要
カリキュラム
1. 英語の音の知識と発音技術の習得方法 (*英語の音だけに焦点を絞ったワークショップも別途ございます。)
2. 英語習得に必要不可欠な文法知識の基礎の基礎
倒置や分詞構文等々を学ぶ前に(orと同時に)基礎を固めましょう。補語の働きをする品詞は?
If it rains tomorrow, I will......は仮定法ですか?もちろん違います。
どういう訳か中学時に時制は半分くらいしか、If文は学習しても仮定法は学習しません。このため、変な英文を読まされたり、また誤った時制の文章を書いても正解として点数をもらいます。この中途半端な学習による誤った成功体験により、いつまでも英文(直説法・仮定法)の時制の正確な使い方に気付かないでいるマジメな学習者がたくさんいます。
3. 英文の精読と音読デモ
以下の英文を当セミナーで精読し、音読しますので、「英語の正しい学び方」を参考に自分なりに準備してください。簡単な英文でも文法上、注意を要する文を選んでいます。意外な発見があると思います。
発音と音読ワークショップ
英語の26母音と26子音の完全理解と発音技術の習得
英語を修得するうえで必要不可欠な基礎知識と技術の一つが「発音記号と発音」です。算数の九々のように大切な基礎でありながら、学校では教育にあまり時間が割かれていません。言葉の本質である「音」をしっかり身につけることが、これから長く続く英語学習の重要な基礎になります。
英語の母音には日本語に無い母音や、日本人には同じように聞こえる母音があります。例えば、hat, hot, hutはアメリカ人には当然のことながら全く違う音ですが、日本人には全て「ハット」とカタカナ表記されるほど「ア」の母音に似た音を持つ英単語です。
英語の子音についても、例えばthinkとsink、rockとlock、carsとcards、eastとyeastは英語圏の人には明らかに違う音ですが、日本人にはrockとlockは「ロック」、carsとcardsも「カーズ」と言う具合に似た音に聞こえるゆえカタカナ表記は同じなので、英語を話す時も同じ発音をしてしまいがちです。
英語には26の母音と26の子音があります。要は英語の26の母音と26の子音を正確に発音できるまで覚えてしまうことが英文の正確な発音の基本となります。実際には母音10個、子音14個が日本人には訓練の必要な音です。それ以外は容易に発音できます。
私たちは小学校低学年で勉強嫌いな子でさえ、算数の九々を72通りも覚えました。ひらがな、カタカナをそれぞれに約50個を書けるまで覚えました。英語の音は26個の母音と26個の子音だけです。それらを正確に発音できるように練習するだけです。そんなに難しいことでしょうか?! やる気が出てきたでしょ!? あとは実行あるのみです。
本来なら英語教育が始まる中学1年の時から学校が英語の26の母音と26の子音の学習を算数の九々のように徹底していれば日本人がこれほど英語で苦しむことはないと思います。が、無いものを嘆いても仕方ありません。発音の基礎をこのワークショップでマスターしましょう。
このワークショップで出来るようになること
このワークショップで得られるメリット
発音と音読ワークショップの概要
*日本では高校・大学受験の英語から英検までアメリカ英語が事実上の基準のようです。また、TOEIC, TOEFLはアメリカのETSが開発実施しています。よって、このワークショップはアメリカ英語の発音で実施します。
カリキュラム
家庭教師 *成績保証付
ご家庭(またはご指定の場所)での英語学習の指導
小学生
小学生の時期は英語に時間を割かずに母国語(日本語)で読み書きをする機会を増やしてあげることが、その後のあらゆる科目の学習成果に重要です。昔からよく言われる「読み書きそろばん」が学力の源になります。
しかし、英語の発音練習だけは児童にはとても効果的です。英語の音を正確に真似することが大人より簡単にできてしまいます。
小学4年生以上を対象に、①正しいローマ字の書き方 ②アルファベットの発音と書き方 ③モノや事の名前(名詞といいます)の発音練習 ④数字の読み方 ⑤代名詞の意味と発音練習 ⑥中学英語準備レッスンとしての初歩の文法と英文音読練習を指導します。これだけで十分過ぎるくらいです。
小学生の時期は1週間に1時間の英語で十分です。たくさんの日本語の読書をさせて、読書感想文を書かせて家族の前で発表させるほうが、よっぽど将来の学ぶ力になります。
中学生・高校生 *成績保証つき
学校指定教科書の内容の他、学校では詳しく教わらない発音、文法(品詞とその働き、文型)、音読の基礎を習得して頂き、高い英語力への基盤をつくります。各3年生の夏より高校・大学受験対策として過去問の長文の精読・音読をします。
*中間・期末試験の成績保証をいたします。試験結果が80点未満の場合は、テスト実施月の授業料1か月分を全額免除いたします。
料金(税込)
ごあいさつ
背景はおやぶ英語教育ラボの前にある農園の芝生のグランドです。
ホームページをご覧いただきありがとうございます。
唐突ですが、ページ左上の絵の女性はどのように映っていますか?ネックレスをした若い女性が見える人と、年老いた鷲鼻の女性が目に映る人がいると思います。人は同じ事象に直面しながら、異なる反応や見解を持つことがあります。これまでの経験や生き方等々がものの見方に影響を与えます。
この様な個々人のものの見方、考え方、先入観、思い込み、偏見、ものさし、等々を「パラダイム」'paradigm'と呼ぶそうです。世界的ベストセラー「7つの習慣」で気付かされたのですが、著者のスティーブン・コヴィーによると「人は物事をあるがままに、つまり客観的に見ていると思い込んでいるのが常である。しかし、わたしたちは世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままに(条件付けされたまま)世界を見ているのだ。」とのことです。なるほど、と私は思いました。
絵の女性が老婆にしか見えない人は、若い女性が見えてくるまで、つまりあなたのparadigmが転換するまであれこれ見方を変えてみてください。若い女性しか見えない方も然りです。あなたの常識や思い込み、先入観が崩れて新たな気付きに出会えたとき、つまりあなたのparadigmが転換した時、あなたの新たな成長や可能性が動き始めます。
私たちは、英語学習に対してもparadigm転換が必要かもしれません。「自分には英語は無理。向かない。」と諦めているあなたの思い込みは学校教育が影響しているかもしれません。学校英語教育では、発音や文法、音読、それぞれの基礎を様々な理由から深く掘り下げて教育できていません。基礎を丁寧に深く学習していないのですから出来なくて当然なのです。
基礎、基本とは初歩的な簡単なことと考えがちですが、そうではなく習得に時間のかかる最重要事柄です。この英語の基礎学習が日本では欠落しています。
私の中高時代も英語の母音子音がいくつありどのように発音するか学ぶこともなく、動詞の目的語の働きをする品詞が何かさえ考えることも無い英語学習でした。
私は運よく20歳前後の時に英語の音を独学で(書物と音源テープで)徹底的に学習する機会がありましたが、文法については、英文のどこにどのように文法が存在するのかは40歳過ぎてようやくある書物で気付かされました。音と文法は言葉の学習の基礎ですからせめて中高時代に学校教育で学びたかったものです。私の中学時代から約半世紀過ぎた現在の学校教育の英語はより悲惨な状況です。
2019年7月31日、21時に放送されたNHKニュースウォッチ9で「全国学力テスト」の中学3年生の英語のさんざんな結果が取り上げられていました。文科省の指導要領で小学校から英語を学習させられてきた現在の中学生の英語力の低さが浮き彫りになりました。文科省は「ゆとり教育」の失敗に続き、「英語の小学校導入」による学力低下を招いていると言わざるを得ません。常識、良識のある人には初めから判っていた結果です。
基礎を深く掘り下げて納得感をもって学習すると、あなたの理解力が増し「英語は無理」から「英語はやれば出来る」とあなたの英語に対するparadigmが前向きに転換します。英語がそれほど苦手でなくても文法や音読を敬遠していた方は、これらの事の基礎を深く学習してみると英語の世界がより優しい景色に映る可能性が大いにあります。
私は現在、両親の住む熊本県小国町の実家にて遊んで学べる学習農園の準備をしています。英語教育は柱の一つです。熊本地震を機に中断していた英語塾を、新たに「おやぶ英語教ラボ」‘Oyabu’s Lab of English Language Education’ として再開することになりました。田舎の民家の縁側がラボ 'laboratory' って、我ながら笑ってしまいますが、言葉の学習の本質である音と文法の基礎を必要十分に学べる機会を提供させていただきます。音と文法の土台の無い状態で英語学習を続けることほど非効率なことはありません。
個人様から、団体・法人様のご利用まで一生懸命対応させていただきます。ご要望があれば、可能な限り全国どこででも出張授業をさせて頂きます。よろしくご支援の程、お願い申し上げます。
おやぶ英語教育ラボ 代表 小薮正人
追記:現在のところ、個人事業主として独りで対応いたしておりますので、電話対応等ご不便をおかけすることもあると思いますのでよろしくご了承の程お願い申し上げます。Eメールでのお問い合わせにつきましては翌日までにご回答させていただきます。
略歴
熊本県生まれ。福岡大学3年終了時に同大学大学院に飛び級入学。同大学院単位取得退学(スポーツ健康科学研究科修士課程)。
政府官公庁や企業の国際化のための人材育成、海外広報、海外リクルートを支援する会社にて17年間、山口・九州地区担当支店長として外国語研修や異文化研修、MBA留学準備、海外赴任前研修、海外人材採用等の企画立案・運営を大手企業と官公庁にて延べ200契約以上を実施。また、延べ100人以上の英語圏出身(主に英米)の社員の採用面接、労務管理を経験。大手企業にて「効果的な英語学習法」の講演実績多数。
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